前鋸筋(通称ボクサー筋)と呼ばれる筋肉の作用を使ってパンチを繰り出す様にさらにスティックのインパクトを強める方法を紹介します。



このボクサー筋と呼ばれる筋肉は腕組をした時に、脇の下の肋骨部分で盛り上がる筋肉で、その作用としては専門的には


「肩甲骨を前方へ滑らせる。肩甲骨を上方回旋する。肋骨を挙上する。」

と表現しますが、ざっくり言うと



「前ならえをした状態からさらに腕を前に突き出す」動作をする時に使われる筋肉です。


よくボクサーのパンチが「伸びる」と表現されますが、これはパンチをして腕が前に突き出された後に、さらにこの前鋸筋の機能により腕が前に出るためです。


ボクサーはこの前鋸筋をうまく使って強力かつリーチの長いパンチを打つと言われています。ボクサー筋と言われる由縁はこういったところにあります。
 


前ならえ


このボクサーのパンチを参考にドラムのストロークに転用をしてみます。



ドラムヘッドにスティックがヒットした瞬間に、写真の様に腕(肩甲骨)をさらに前方に押し出します。
 


パンチングストローク


ドラムヘッドを撃ち抜くようなイメージで腕を前に押し出し、ヘッドがミュートされてしまわないようにスティックは跳ね返らせます。

この方法は、前述の前挙筋を用いる事はもちろんですが、写真の様に肘の伸展動作も入ってくる為に通常のヒットした瞬間に静止するストロークよりもかなりの衝撃がドラムに伝わります。
 

このテクニックを用いる事でことでアタックの強い、低音を多く含むオープンでパワフルな音を作り出す事が可能となります。


かなり大げさではありますが、その音の差を動画で聴き比べてみてください。 
 





前項
で紹介した、プレス(スラップ)するテクニックとも合わせて使うことで効果もさらに増します。



これとは別の方法になりますが、トミー・リーはこの前鋸筋の機能分も含め腕が伸びきった状態でヒットするように工夫をしている様に見受けられます。
 

彼の見た目にもダイナミックなストロークはこういったテクニックを使ったものだと思われます。

腕だけではなくさらに深いところから腕全体を前に押し出すイメージでストロークをしてみてると パワフルなドラムの音を得られるので是非試してみてください!!